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北海道開拓の村 松橋邸と屯田兵の兵屋


旧開拓使工業庁舎旧近藤染舗
札幌に北海道開拓の村という、野外博物館のような所がありまして、行ってみました。明治から大正時代、北海道の開拓時代に建てられた建築物が復元してあって、実際に中の様子も見ることが出来ます。当時の雑貨などもそろっています。一番古いものでは江戸末期に建てられた小屋などが。

割とどうでもいい与太話をしつつ紹介します。

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色々な建物が並んでいましたが、なんかデジカメの電池残量の関係で殆ど取られませんでした。
ちゃんと充電してあるのに、使い始めるとすぐに残量が無くなるのは何ででしょう……まだ新しいんですが……

旧松橋家住宅松橋家。明治30年。
秋田から移住して会社を経営していた人の家で、当時の札幌市街地に建っていたそうです。
古い木造家屋のため一見ボロ屋に見えるかもしれませんが、めっちゃ立派でした。金持ちの家でした。女中も3人くらいいたらしい。
旧松橋家旧松橋家
中の様子は本が一杯。松橋さんは学者さんでもあったそうな。
旧松橋家旧松橋家
広い家だなぁ。それも純和風なので少し羨ましいお宅です。
旧松橋家この廊下で羽生蛇村 田堀の廃屋を思い出しました。
旧松橋家旧松橋家
お風呂とおトイレ。
お風呂、なんか湿気に弱そうな気がしてならない。
旧松橋家仏間。
めっちゃ立派な仏壇。こんなん仏具店でも滅多にお目にかかれません。
今なら数百万か……木材や漆・装飾などを高級志向にこだわっていれば数千万ってとこか。
先祖供養はお金で決まるわけではないですが、素材にこだわり伝統工芸を受け継ぐ職人に作らせるとそのくらいの金額になりそうですね。金箔と漆の蒔絵に彫刻、あとなんか木目が立派な大木の材木、そして職人の技術とセンス……仏壇も日本の伝統工芸品の一つなのだそうですよ。
(¥∀¥)しかし最早ここまでくると、私にとっては供養というより完全に目の保養です。

上の写真の左側には仏壇と打って変わって質素な神棚がありますが、私は華美な仏壇よりもこの質素で自然体な神棚の方が好きです!
しかもよく見たらお宮が結構立派です。

この松橋邸、三畳の女中部屋もあるのですが、何度シャッターを押してもピンボケしてしまう……
まさか女中霊!?
そんな名前の映画ありましたよね! 女優霊でしたっけ。

これがその女中部屋である。
旧松橋家 女中部屋住み込みだったのか通いだったのか。
女中が三人いたと聞きましたがここで三人雑魚寝は喧嘩になるだろ。
中に立ち入ることは出来ませんでした。
ピンボケですが別にオバケとかは写り込んでいませんよね。
右の襖に女の顔が! とか思った人はぜひ教えてくださいませ。

さて、ここでも屯田兵の兵屋がありました。
明治28年。
深川 屯田兵兵屋札幌のものより若干作りが違うような?
主に開拓と国土防衛のための訓練が仕事の屯田兵ですが地域によって暮らしぶりは違い、厳しい所では飢えと貧しさで発狂するくらいだったそうで、地域よっては貧乏すぎて一般人に苛められてたとよもやま話で読みましたが、それと比べると札幌の屯田兵は豊かな方だったと聞いています。
この兵屋は以前に紹介した札幌ではなく、深川という-29℃の特別豪雪地帯に建っていたもの。
深川は札幌と同じ第一大隊に含まれていたそうです。
深川 屯田兵兵屋あんまし物が無い。
さっきの松橋家とのギャップがorz
ここに家族で居住していたはずです。

明治初期、函館らへんを覗いては未開の地だった北海道ですが、ロシアが頑張って南に勢力を広げていました。北海道をほったらかしといてロシアに取られたら困るので、国民を移住させて開拓して自国領土として管理しつつ防衛体制も整えようぜ的な……
そんで屯田兵は家族で原始林を切り開いて土壌を改良して畑を耕したり、軍事訓練をしたり、地域によっては養蚕とか色々……他の開拓者と共に北海道発展の基礎になってたんですね。

そんなキツイ仕事に加えて一家で極貧生活を強いられてりゃそりゃ発狂するわ!
って思ってたんですが、一般の開拓民が最初に住んだという藁の家が更に酷くて、よく全員凍死しなかったなと思いました。冬に訪れたので、寒さが……
なんか色々強いられてる感が半端無くて、教科書や郷土資料では北海道を第二の故郷として開拓したとか警備したとか言っては先人を讃えていますが、これ先人って明らかに北海道嫌になってただろ! って密かに思いました。

制服あった。
屯田兵 制服右のは正装ですね。
まだ緑の防衛色ではない時代のレトロ制服。
明治というと時代的には、鎧姿に槍を持った足軽だか侍だかの中世兵士の装備から、鉄帽と戦闘服に銃を担いだ近代の装備に移り変わってゆく頃でしょうか。

開拓そばといももち食堂で食べた開拓そばと、いももち。
蕎麦はうどんなみに太い麺でした。そんなに美味しくはなかった……
いももちは表面カリカリ、中はふわふわもっちり、とても美味しかったです!
最後に紹介したけど、村に着いてまず真っ先に飯を食いました(笑)

お土産コーナーで見つけたバッジ。
開拓の村では色んな職人や商店などの建物が再現されているので、それにちなんでいるようです。
お土産用に三つ買いましたが、他にも種類は色々。
開拓の村 バッジ拡大しないと解らないと思いますが右の人、萌えます。ナイスおっさん!
彼は馬そり職人さんです。気難しそうな顔で煙管の煙をくゆらせています。首に巻いた手ぬぐいも羽織と前掛けも似合っていますね!
そして左の鉄砲担いでいる青年が屯田兵です。ファーマーソルジャー! 澄ました感じです。
上のはお巡りさんですね。口髭が昔のお巡りさんっぽくて良いです。開拓の村には、かつて札幌の中心街にあった赤レンガの交番も再現され、中に入ることも出来ました。

とりあえずこの馬そり職人と屯田兵で受け攻めを考えて遊んでいます……。
性格の上下関係的には職人さんが上だけど、職人さんが受け身かなとか、実は見た目によらず兵隊さんのほうが年上だったりして、とか妄想しています。

このバッジは北海道在住の作家さんがデザインされたそうです。
 
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